この統計表で何が分かるか
この統計表は、厚生労働省が実施する国民生活基礎調査のうち、所得に関する調査の一部である「公的年金・恩給の状況」(第76表〜第80表)をまとめたものです。世帯人員(15歳以上)を対象に、年齢を5歳階級で区切り、性別、そして公的年金・恩給を受給しているかどうか、受給している場合はその金額階級ごとに、世帯員数がどのように分布しているかを把握できる構成になっています。調査時点は2023年1月で、いわゆる令和5年調査にあたります。
年金や恩給を受け取っているかどうかは、高齢期の生活水準を左右する重要な要素です。この表を使うと、年齢層や性別によって受給の有無や受給額階級の分布がどう異なるかを、世帯員という単位でとらえることができます。
統計表の構成
この統計表は5つの表(第76表〜第80表)に分かれており、収録データ件数は336件です。表章事項として、世帯人員(15歳以上)を年齢の5歳階級で区分し、さらに性別、公的年金・恩給受給の有無、受給がある場合の年金・恩給額階級、受給がない場合の区分がクロス集計される形になっていると読み取れます。
具体的な数値については、e-Statの該当ページで表ごとに確認する形になります。表が複数に分かれているのは、年齢階級と性別と受給額階級という複数の軸を一つの表に収めきれないためと考えられ、目的に応じてどの表を参照するかを選ぶ必要があります。
どんな調べ物に使えるか
この統計表は、次のような調べ物に活用できると考えられます。
- 年齢階級別・性別に見た公的年金・恩給の受給状況の分布を把握したいとき
- 高齢期における性別による年金受給状況の違いを比較検討したいとき
- 年金額階級別の世帯員分布から、年金制度が生活にどの程度関わっているかを検討する基礎資料としたいとき
- 社会保障政策や高齢者福祉に関する研究・レポートの背景データとして、公的統計に基づく数値を引用したいとき
学生のレポートや研究の基礎資料としてだけでなく、企業が高齢者向けサービスの企画を検討する際の市場動向把握、自治体が高齢者施策を検討する際の参考資料としても使いやすい構成になっていると言えます。ただし、この表単体では所得全体の水準や生活実態までは分からないため、国民生活基礎調査の他の所得関連統計表と合わせて参照すると、より立体的な理解につながります。
データの見方の注意点
この統計表を使う際にはいくつか注意点があります。
- 調査時点は2023年1月です。年金制度や物価水準は年々変化するため、他の年の調査結果や別の統計と比較する場合は、調査時点のずれを踏まえる必要があります。
- 対象は「15歳以上の世帯人員」です。世帯全体の所得や世帯主の状況を示すものではなく、個人単位での年金・恩給の受給状況を集計したものである点に注意が必要です。
- e-Stat上の最終更新日は2026年7月23日となっていますが、これはデータベースへの登録・更新の日付であり、調査自体が実施された時点とは異なります。統計を引用する際は、調査時点(2023年1月)を明記することが望ましいと考えられます。
- 「分野:人口・世帯」という区分は、e-Stat上での整理上の分類であり、公表元である厚生労働省の公式な分野区分と一致するとは限りません。分類名だけで統計の性質を判断せず、実際の表章事項を確認することが望まれます。
- 第76表から第80表まで複数の表に分かれているため、年齢階級や性別、受給額階級のどの軸で数値を見ているかを、引用の際に明確にしておくことが重要です。
ご利用にあたって
掲載内容は各省庁が公表する統計データに基づくものであり、統計の解釈・分析は編集部独自の見解を含みます。正確な数値は公表元の統計データを直接ご確認ください。