この統計表で分かること
景気ウォッチャー調査は、内閣府がタクシー運転手や小売店の店長など、地域の景気動向を肌で感じやすい職業の人(ウォッチャー)を対象に毎月実施している調査です。この統計表「回答者数・構成比及びDIの推移 景気の現状判断と先行き判断」は、その調査に実際に何人が回答したか、また回答をもとに算出されるDI(ディフュージョン・インデックス)がどう推移しているかをまとめたものです。
今回取り上げる数値は、地域を「全国」、判断は「合計」、指標を「景気の現状判断(方向性)」、分野を「合計」に絞ったときの、表章項目「回答者数」です。つまりDIの値そのものではなく、その回答の基礎となった回答者数(単位:人)を示しています。
数値データを表で見る
| 時点 | 値(人) |
|---|---|
| 2025年5月 | 1,808 |
| 2025年6月 | 1,800 |
| 2025年7月 | 1,800 |
| 2025年8月 | 1,822 |
| 2025年9月 | 1,811 |
| 2025年10月 | 1,830 |
| 2025年11月 | 1,803 |
| 2025年12月 | 1,813 |
| 2026年1月 | 1,812 |
| 2026年2月 | 1,790 |
| 2026年3月 | 1,798 |
| 2026年4月 | 1,781 |
| 2026年5月 | 1,794 |
| 2026年6月 | 1,797 |
数値データの読み取り
全国・合計条件での回答者数(景気の現状判断・方向性の区分)は、2025年5月が1808人、6月1800人、7月1800人、8月1822人、9月1811人、10月1830人、11月1803人、12月1813人と推移し、2026年に入って1月1812人、2月1790人、3月1798人、4月1781人、5月1794人、6月1797人となっています。
この1年あまりの範囲では、回答者数はおおむね1780人台から1830人台の間で推移しており、大きな増減はみられません。月によって多少の上下はありますが、調査対象の規模自体は比較的安定して推移していると読み取れます。ここで示しているのはあくまで回答者数であり、景気が良いか悪いかを示すDIの値ではない点に注意が必要です。
どんな調べ物に使えるか
景気ウォッチャー調査のDIを引用する際、その基礎となった回答者数を確認しておくことは、調査結果の代表性や母数の規模を把握するうえで役立ちます。たとえば以下のような使い方が考えられます。
- DIの変動を論じるレポートで、算出根拠となった回答者数の規模を併記し、数値の信頼性を補足する
- 月ごとの回答者数の増減を確認し、特定の月に回答者数が大きく減っていないか(=DIの変動が少数の回答に影響されていないか)を点検する
- 「景気の現状判断」と「先行き判断」など、判断区分ごとに回答者数が異なる場合、区分の違いを踏まえてDIを比較する
景気ウォッチャー調査は速報性の高い調査として知られていますが、そのぶん母数となる回答者数を合わせて確認することで、数値の扱い方をより慎重にできます。
データの見方の注意点
この統計表の調査時点は2026年6月分で、e-Stat上の最終更新日は2026年7月23日です。月次で公表される調査のため、最新の値を参照する際は公表時点を必ず確認してください。
今回示した回答者数は、地域「全国」、判断「合計」、分野「合計」という条件で絞り込んだものです。地域別(都市別・地方別など)や分野別(家計動向・企業動向・雇用など)に見ると、回答者数の内訳は当然異なります。全国合計の数値だけを見て地域や分野ごとの傾向を語ることはできません。
また、「景気の現状判断(方向性)」という指標名にも注意が必要です。景気ウォッチャー調査のDIには水準を示すものと方向性(前月と比べた変化)を示すものがあり、名称が似ているため取り違えやすくなっています。回答者数のデータを使ってDIを解釈する際は、参照するDIがどちらの指標かを必ず確認したうえで論じることをおすすめします。
ご利用にあたって
掲載内容は各省庁が公表する統計データに基づくものであり、統計の解釈・分析は編集部独自の見解を含みます。正確な数値は公表元の統計データを直接ご確認ください。