この統計表で何が分かるか
この統計表は、法務省が公表している出入国管理統計のうち、入国審査手続の一部である「船舶観光上陸許可を受けた外国人の国籍・地域」を集計したものです。船舶観光上陸許可とは、クルーズ船などで日本に寄港した外国人が、上陸のための通常の入国審査を経ずに簡易な手続きで一時的に上陸することを認める制度に関する許可です。この表章項目は「船舶観光上陸許可を受けた外国人」の人数そのものを表しており、入国者数全体や在留者数とは別の指標である点に注意してください。
今回取り上げる数値は、港を「総数」、国籍・地域を「総数」で集計した全国合計の月別人数です。特定の港や特定の国籍に絞った内訳ではありません。
数値データを表で見る
| 時点 | 値(人) |
|---|---|
| 2025年4月 | 149,655 |
| 2025年5月 | 142,589 |
| 2025年6月 | 154,922 |
| 2025年7月 | 160,862 |
| 2025年8月 | 189,849 |
| 2025年9月 | 152,578 |
| 2025年10月 | 120,612 |
| 2025年11月 | 96,097 |
| 2025年12月 | 43,437 |
| 2026年1月 | 34,333 |
| 2026年2月 | 38,982 |
| 2026年3月 | 61,339 |
| 2026年4月 | 59,395 |
| 2026年5月 | 33,478 |
数値データの読み取り
2025年4月から2026年5月までの月別の船舶観光上陸許可者数(全国・全国籍合計)は次のように推移しています。
- 2025年4月: 149,655人
- 2025年5月: 142,589人
- 2025年6月: 154,922人
- 2025年7月: 160,862人
- 2025年8月: 189,849人(この期間中の最多)
- 2025年9月: 152,578人
- 2025年10月: 120,612人
- 2025年11月: 96,097人
- 2025年12月: 43,437人
- 2026年1月: 34,333人
- 2026年2月: 38,982人
- 2026年3月: 61,339人
- 2026年4月: 59,395人
- 2026年5月: 33,478人
2025年8月に約18万9,800人と最も多くなったあと、秋以降は減少傾向が続き、2025年12月から2026年2月にかけては3万人台から4万人台まで落ち込んでいます。2026年3月・4月にいったん6万人前後まで回復しましたが、2026年5月は再び33,478人まで下がっています。この動きは、クルーズ船の寄港が季節によって増減しやすいことを反映している可能性がありますが、寄港スケジュールなど背景要因はこの表からは分かりません。
どんな調べ物に使えるか
この統計表は、クルーズ船を中心とした訪日観光の動向を、入国審査の実績という角度から把握したい場合に使えます。具体的には次のような用途が考えられます。
- 港湾・観光関連事業者が、クルーズ船寄港に伴う訪日客数の季節変動を把握する基礎資料として
- 研究者が、インバウンド観光統計(訪日外客数など他の統計)と突き合わせて、上陸許可という切り口から補完的に分析する際の材料として
- 自治体や観光協会が、クルーズ船関連施策の効果や需要の季節性を検討する参考値として
なお、この表には港別・国籍地域別の内訳も収録されていますが、今回示したのは総数同士を掛け合わせた全国・全国籍の合計値です。特定の港や特定の国籍の動向を調べたい場合は、該当する条件で改めて数値を確認する必要があります。
データの見方の注意点
- 表章項目は「船舶観光上陸許可を受けた外国人」であり、通常の入国者数や在留外国人数とは異なる指標です。混同すると数値の意味が変わってしまいます。
- この統計は入国審査手続に基づく実績であり、許可件数であって乗船人数や寄港回数そのものではありません。
- 月ごとの数値は季節変動が大きいため、単月の増減だけで傾向を判断せず、複数年の同月同士を比較するなど、季節性を踏まえた見方が望まれます。
- 調査時点は2026年5月分までで、e-Stat上の最終更新日は2026年7月24日です。今後の月分が追加されると、直近の数値は改定・追補される可能性があります。
- 港別・国籍地域別の詳細を見る際は、総数同士の合計とは異なる切り口になるため、条件の組み合わせを都度確認してください。
ご利用にあたって
掲載内容は各省庁が公表する統計データに基づくものであり、統計の解釈・分析は編集部独自の見解を含みます。正確な数値は公表元の統計データを直接ご確認ください。