この統計表で分かること
農林水産省が実施する牛乳乳製品統計調査は、牛乳や乳製品の生産・処理の実態を継続的に把握するための調査です。今回取り上げる「平成27年牛乳乳製品統計 累年統計表 乳製品生産量(全国)」は、その中でも全国ベースの乳製品生産量を、複数年にわたって並べて確認できるように整理した表です。
調査時点は2015年1月時点の確報として整理されていますが、「累年統計表」という名称のとおり、単年の数値だけでなく過去からの推移を追える構成になっている点が特徴です。収録されているデータ件数は1067件と幅があり、乳製品の種類や区分ごとに細かく数値が積み上げられていると読み取れます。
統計表の構成の読み方
この表は、バター、チーズ、脱脂粉乳、練乳、アイスクリーム類など、乳製品を種類別に分けたうえで、それぞれの生産量を年ごとに並べる形式になっていると考えられます。品目ごとの区分が細かく設定されているため、特定の乳製品に絞って過去の推移を追う使い方にも、乳製品全体の生産量を俯瞰する使い方にも対応できる構成です。
また「全国」を対象としているため、都道府県別の内訳を確認したい場合には、同じ調査の中でも別の統計表を参照する必要があります。この累年統計表はあくまで全国合計の水準を時系列で把握するためのものとして位置づけられます。
どんな調べ物に使えるか
この統計表は、次のような目的での利用が想定されます。
- 乳製品業界全体の生産動向を長期的な視点で把握したいとき
- 特定の乳製品(バターやチーズなど)の生産量が過去からどう推移してきたかを確認したいとき
- 食料自給率や畜産統計など、関連する他の統計と組み合わせて牛乳・乳製品分野の全体像を分析したいとき
- 企画書やレポートで、業界動向の裏付けとして公的な一次データを引用したいとき
特に研究目的では、単年の数値だけでなく累年で並んだデータを使うことで、増減の傾向や転換点を捉えやすくなります。ビジネス実務では、市場規模の推移を確認する際の基礎資料として活用できます。
データを見るときの注意点
この統計表を使う際は、いくつか注意すべき点があります。
- 調査時点が2015年1月とされている点です。確報としてこの時点で取りまとめられたものであり、それ以降の年の数値がどこまで含まれているかは、表の項目を確認しながら判断する必要があります。
- 「全国」集計である点です。地域別の違いを分析したい場合は、この表だけでは不足するため、都道府県別の統計表と合わせて確認することが望ましいです。
- 品目の分類方法が調査年によって変更されている可能性がある点です。長期の推移を比較する際は、同じ品目区分で数値が算出されているかを確認してから比較する必要があります。
- e-Stat上の最終更新日は2026年7月28日となっていますが、これはシステム上の更新日であり、調査そのものが行われた時期とは異なります。統計表を引用する際は、調査時点と更新日を混同しないよう注意が必要です。
これらの点を踏まえたうえで利用すれば、乳製品生産の長期的な動向を把握するための信頼できる基礎資料として活用できます。
ご利用にあたって
掲載内容は各省庁が公表する統計データに基づくものであり、統計の解釈・分析は編集部独自の見解を含みます。正確な数値は公表元の統計データを直接ご確認ください。